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「大森相撲協会」は、尾﨑士郎と鈴木彦次郎がノリで作り、その年(昭和6年)の1月に当地にやってきた山本周五郎が勢いをつけました。周五郎が関わっていた雑誌「日本魂」の編集部には後の相撲評論家・彦山光三がいて、彦山の
話に乗ってきたのが、上の写真にも写っている今井達夫と中村武羅夫。あと、サトウハチロー、秋田忠義、松沢太平、吉田甲子太郎、室伏高信、添田知道、藤浦 洸、榊山 潤など。
そしてどんなだったかというと、尾﨑が短編「夏草」(「尾﨑士郎全集 第五巻」(Amazon→)に収録)に書いています。
・・・いいかげんに締めて土俵へのぼるとすぐずるずるとほどける。
「おい、やっとこさで身体にくっついているんだから褌に手をさわるだけは止せよ」
「何を言っていやがる、褌をおさえないで相撲がとれるかい、そんならおれはもうやめる」・・・
と、もう
・・・いっそこうなったら、もう鈴木君とか吉田君とか呼ぶことをやめて、道で会っても、「よう、関取、──いい天気でごんすのう」と大がかりな物の言い方をすることにしようじゃないかと言いだすものがあり・・・
と、一面では大はしゃぎ。会場についても、
・・・「虎大尽なら相手にとって不足はないが、しかし、大丈夫だろうか?」
「大丈夫だとも、──否応なしに乗込んでも文句をいうものはあるまい」
「いっそのこと虎大尽の慰霊祭ということにしたらどうだ?」・・・
といった適当さ(笑)。そして、いよいよ取り組みが始ると、
・・・
さらには、奇声で脅かしたり、「故意に褌をゆるめて対手を悩したり」、「時ならぬ放屁をしたり」、睾丸をつかんだり(?)・・・と、これを相撲と言っていいのでしょうか !?
『夏草』では滑稽に書いていますが、実際はけっこう真剣だったようです。上の写真でも、皆、マジですもんね。特に「平錦」(周五郎)はいつも真剣にぶつかってきて、双方に生傷が絶えなかったようです。強豪の「夕凪」(尾﨑)、「飛竜山」(鈴木)との取り組みでは特に力がはいったようです。鈴木はこの頃から相撲小説を書き始め、尾﨑はのちに(昭和25年より)、本場の大相撲の横綱審議委員も務めます(尾﨑が突っ張りの稽古をした欅→)。
他にも、当地(東京都大田区・品川区)は、相撲関係のことがけっこうあります。
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「大森相撲協会」ができた翌年(昭和7年)1月、大相撲の
天龍らが掲げた10ヶ条は、「会計制度の確立」「興行時間の改正」「入場料を安くして皆の大相撲に」「相撲茶屋の撤廃」「年寄制度の廃止」「養老金制度の確立」「地方巡業制度の改善」「力士の生活の安定」「冗員の整理」「力士の共済制度の確立」です。
協会は1月場所の無期延期を発表せざるを得なくなりました。
一方、脱退力士たちはマゲを切り落とし、
当地に住まい、お墓もある伝説的プロレスラー・力道山も元は大相撲の力士でした。
当地には
名横綱の
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| 『大相撲の解剖図鑑』(エクスナレッジ)。監修:第三十四代木村庄之助、伊藤勝治。相撲のいろは | 大山眞人『昭和大相撲騒動記 〜天龍・出羽ヶ嶽・双葉山の昭和7年〜 (平凡社新書) 』 |
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| 和田靜香、金井真紀『世界のおすもうさん』(岩波書店)。女相撲、学生相撲、沖縄相撲、韓国シルム、モンゴル相撲・・・国籍、性別、社会環境を超えて「はっきよい!」 | 「シコふんじゃった。」(東宝)。監督: |
■ 馬込文学マラソン:
・ 尾﨑士郎の『空想部落』を読む→
・ 山本周五郎の『樅ノ木は残った』を読む→
・ 藤浦 洸の『らんぷの絵』を読む→
・ 榊山 潤の『馬込文士村』を読む→
・ 村松友視の『力道山がいた』を読む→
■ 参考文献:
●『馬込文学地図』(近藤富枝 集英社 昭和51年発行)P.204-208 ●『馬込文士村 <10>』(谷口英久)※「産経新聞」(平成3年1月25日号)に掲載 ●『山本周五郎 馬込時代』(木村久邇典 福武書店 昭和58年発行)P.41-57 ●『山本周五郎(新潮日本文学アルバム)』(昭和61年初版発行 昭和61年発行2刷)P.33 ●『大田区史年表』(監修:新倉善之 東京都大田区 昭和54年発行)P.452 ●『相撲風雲録』(天龍(和久田三郎) 昭和30年初版発行 同年発行4版)P.90-99 ●『昭和大相撲騒動記 ~天龍・出羽ヶ嶽・双葉山の昭和7年~(平凡社新書) 』(大山眞人 平成18年発行)P.42-47
※当ページの最終修正年月日
2025.7.31