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大正11年に結成された「労働組合同盟会」では、参集した組合の大小に関わらず、それぞれの組合に同一の権利を与えるというアナ的な原則に則りましたが、そうしたところ、アナの小組合の発言が際立ってきて、それに不満を持った多数派の友愛会が脱退。「労働組合同盟会」はアナに偏った集団になってしまいます。こういった労働組合運動の展開の仕方で、大杉と山川の間でも意見がぶつかるようになったのです(「アナ・ボル論争」)。
アナは個人(または個々の組合)の権利と自律性を最大限に尊重すべしと訴え、ボルは個人(または個々の組合)を指導・統率する力の必要を訴えたのでした。また、アナの直接行動の重視と、ボルの労使協調路線や議会の重視も対立点となりました。そんなことから、両派の歩調が乱れてきたのです。
アナの原理とボルの原理は、どちらが正しいといったものでなく、互いに補完し合うもので、どちらかの原理だけで上手くいくはずがないのに、両者は決別、アナは孤立し大杉は2年後の大正12年に当局の毒牙にかかり、さらに2年して大正14年、ボルを弾圧する「治安維持法」が制定され、ボルも壊滅へと向かいました。人間は基本、哲学や宗教(宗教はたくさんあれど金の必要ない真の宗教・金とは一切無縁の真の宗教者は稀なので注意が必要?)などによって厳しく
権力サイドは、反権力勢力がまとまるのを最も恐れます。しかして、権力サイドから様々な分断工作が仕掛けられます。戦前、共産党に当局が送り込まれたスパイや、戦後の松川事件などもその一例でしょう。
「自らの権力保持への欲望」を抑制し、「権力が仕掛けてくる巧妙な分断工作」を見破ってそれをいかに乗り越えていくか。モットーを共にする者たちがいかに繋がっていくかが重要でしょう。
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“神”は、なぜ、人々が分断されてある「悪しき状態」を、よしとされ、黙過しているのでしょう。
キリスト教・ユダヤ教・イスラム教の共通経典「旧約聖書」には、「バベルの塔」の話が出てきます。
人々が天に届くほどの高い塔を作って自らの虚栄心を満たそうとするのを見て、神は怒り、今までは同じ言葉を使っていた人々の言葉を異なったものにして、互いのコミュニケーションを困難にしたという話です。
彼らの虚栄心は、まさに「自身の勢力の保持・拡張」の欲望からのものであり、こういった人間の動物的欲望が人々を分断に導いていることをこの話は示唆しているようです。そのことに人間が自ら気づく日を待って、“神”は沈黙しているのかもしれません。
ロシアとウクライナ、イスラエルとガザといった紛争(分断)が一向に無くなりません。誰が(どの国が)、“バベルの塔”を建てようとしているのでしょう?
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| 大杉 栄、山川 均『アナ・ボル論争』(同時代社)。編・解説:大窪一志 。寄稿:宮崎 学。目指すところは同じなのに、アナとボルはなぜ対立したか? | エーリッヒ・フロム『悪について(ちくま学芸文庫)』。訳: |
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| 『分断社会・日本 〜なぜ私たちは引き裂かれるのか〜(岩波ブックレット)』。編:井手英策、松沢裕作 | 「バベル」。監督:イニャリトゥ。人と人がどんどん分断されていくその「もっとも暗い夜」に、「もっとも輝ける光」を見ることができるだろうか? |
■ 参考文献:
●『大田区史年表』 (監修:新倉善之 東京都大田区 昭和54年発行)P.434、P.445 ●「アナーキズム」※「日本国語大辞典(精選版)」(小学館)に収録(コトバンク→) ●「ボルシェビキ」」※「日本国語大辞典(精選版)」(小学館)に収録(コトバンク→) ●「社会主義」※「日本国語大辞典(精選版)」(小学館)に収録(コトバンク→) ●『アナ・ボル論争』(大杉 栄、山川 均、編・解説:大窪一志 同時代社 平成17年発行)P.303-307 ●「メーデーとは? 日本での始まりは?」(しんぶん赤旗→)
※当ページの最終修正年月日
2024.9.30