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昭和26年、日本の主権が国際的に認められると、ポツダム政令は失効、町内会が任意団体として再結成されるようになります。当地(東京都大田区)では、町内会が再出発するにあたり、入会・脱会の自由を規約に明記するよう区が指導しました。
町内会には、上に書いたような負の歴史があるので、「上意下達の組織でなく、威張る人も不要」との観点から、「自治」が強調され、「自治会」と呼ばれるようになりました。平成8年の自治省の調査によると34%が「自治会」と称しているそうです(依然、町内会、町会、部落会、区などと呼ぶところも多い)。
現在(令和4年)、当地(東京都大田区)には218の自治会(町会)があり、住民同志をつなぐ活動、お祭りや各種行事などを通して地域の歴史や伝統を継承していく活動、地域の課題を解決していく活動(福祉、環境美化、防犯、交通安全など)などを行なっています。
近年、全国的に見て、自治会は減少傾向にあります。未加入家庭も増え、役員の高齢化・固定化・なり手不足・負担、活動のマンネリ化なども深刻化しているようです。区域外からの人の流入などによって多様な人が住む「混住社会」にどう対応していくか、「歴史や伝統の継承の名のもとで推進される戦前回帰の動向」にどう対応するか、「顔の見える関係」をどう作りだすかなど、課題がいろいろありそうです。
「たいへんなのは嫌だけど、地域のためにちょっとお手伝いしたい(人が喜ぶことをしたい)」と思う人は多いと思います。そういったちょっとした意識や力をどう組織化するか(巻き込むか)ですね。
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| 小田光雄、中村文孝『全国に30万ある「自治会」って何だ!』(論創社)。自治会長を経験した2人の対談を通して、自治会のあり方を考える | 佐藤文明『あなたの「町内会」総点検 〜地域のトラブル対処法 (プロブレムQ&A)〜[三訂増補版] 』(緑風出版) |
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| 『世界に学ぶ地域自治 〜コミュニティ再生のしくみと実践〜』(学芸出版社)。安定的かつ開放的な地域自治をいかに実現するか、世界の様々な取り組みから学ぶ | 『コモンの「自治」論 (集英社シリーズ・コモン) 』。編:斎藤幸平、松本卓也 著:白井 聡、松村圭一郎、岸本聡子、木村あや、藤原辰史 |
■ 参考文献:
●「町会・隣り組の日々(戦時体制下の区民生活)」(古舘 豊)、「町内会・隣組の廃止(占領下の民主主義/区民と政治)」(川城三千雄)、「自治会と区報配布(自治をめぐる行政と区民/区役所と住民)」(岡田孝一、川城三千雄)※『大田区史(下巻)』(東京都大田区 平成8年発行)P.522-538、P.646-647、P.755-756 ●『活かす隣組』(生田花世 鶴書房 昭和16年発行)P.38-39 ●「都市自治体と町内会自治会との関係にどのような変化がみられるか 〜全国市議会議長会の2020年都市調査を踏まえて(第3回 地域コミュニティに関する研究会)」(日高昭夫)(総務省→ ※PDF) ●『全国に30万ある「自治会」って何だ!』(小田光雄、中村文孝 論創社 令和3年発行)P.2、P.5、P.12、P14-15 ●「町内会」(芳井研一、中村八朗、奥田道大)※「世界大百科事典(改訂新版)」(平凡社)などに収録(コトバンク→) ●「大田区自治会・町会ハンドブック」(大田区自治会連合会)(平成27年初版発行 令和4年発行改訂版)はじめに、P.2、P.7(Site→)
※当ページの最終修正年月日
2024.3.28