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| 世界の終わり(現・SEKAI NO OWARI)の「幻の命」。間奏部で、大田区の街並み・「club EARTH」と思しきものが映る by LastrumMusic |
当地(東京都大田区)を走る池上線は、大正11年、本門寺への参拝者輸送を目的に開設され、昭和3年には蒲田~五反田間が全通しました。沿線には今も昔ながらの住宅街の風情が残っています。昭和51年、西島三重子さんが歌ってヒットした「池上線」(作詞:佐藤順英。作曲:西島三重子 Amazon→ YouTubu→)はその沿線を背景にした歌です。「角のフルーツショップだけが
歌詞に出てくる「駅」は「池上駅」(東京都大田区池上六丁目3-10 Map→)で、「角のフルーツショップ」はその後ビルになったとのこと(現在、ビルの1階に「ケンタッキーフライドチキン池上店」(東京都大田区池上六丁目3-9 Map→)が入っている)。
「池上線」に涙して、自分の「別れ」を乗り越えていった人も少なくないことでしょう。
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小沢昭一 |
演歌は明治時代からあり、当時は、自由民権運動の勃興を背景に、藩閥政治に抵抗して歌われる「
| 「金々節」。依頼主の講談社も尻込んだという一作。作詞:添田唖蝉坊、作曲:後藤紫雲、唄・三味線・太鼓: |
戦前から社会改革を目指す文化運動の小単位としてサークルという言葉が使われてきましたが、戦後、意味合いを少し変え、地域、職場、学校で、歌い、演じ、書き、自分らの手で社会・文化を担おうというサークル文化運動が再び盛んになります。特に、当地(東京都大田区)の「下丸子文化集団」は、松田解子や安部公房らの支援を受け、全国で起こったサークル文化運動の中心的存在となりました。「下丸子文化集団」の後身「南部文化集団」の
今も「音楽に政治を持ち込むな」とかいった見え透いたバカげたスローガンが権力サイド(またはそれを鵜呑みにする愚民)から発せられますが(つまりは「批判などせず大人しく従っておれ」ということ)、政治、すなわち社会や世界と切り離された歌にいかほどの魂がこもるでしょう? きらびやかなライトの中で、“信者”に囲まれ、「君を守っていくよぉ〜」とか「私は私のささやかな幸せをぉ〜」とかだけ歌ってればいいのかな?(アホくさ)
・・・ことさら私が言わなくとも理解していただけると思うが、世界の重要な音楽は川向こう、線引きされた向こうに発生している。フラメンコ、ファド、タンゴ、ジャズ。いずれも町の領域の中で生まれたのではなく町の外に押しやられた人々の中で芽ぶき、
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| 中川五郎『ぼくが歌う場所 〜フォーク・ソングを追い求めて50年〜』(平凡社)。「受験生のブルース」(高石ともやが歌う「受験生ブルース」は勝手に改変されたもの)の作詞者が、「自分の歌」(「一台のリヤカーが立ち向かう」(YouTube→)を生むまでの紆余曲折 | ピーター・バラカン『ロックの英詞を読む 〜 世界を変える歌〜』(集英社インターナショナル)。メッセージソングから、英語と魂を学ぶ。ウディ・ガスリー「ドウ・レイ・ミー」、ジョン・レノン「労働者階級の英雄」、ビリー・ホリデイ「奇妙な果実」ほか |
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| 添田知道『流行り唄五十年 〜唖蝉坊は歌う〜 (朝日新書。ミニCD付き)』。解説・唄:小沢昭一 | ボブ・マーリー「Get Up, Stand Up (Live At The Rainbow Theatre, London / June 1, 1977)」。Live at Munich, 1980→ |
■ 参考文献:
●「駅に残した切ない記憶/西島三重子「池上線」(「うたの旅人」)」(中島鉄郎)※「朝日新聞」(平成20年4月19日掲載) ●「『名曲「池上線」の舞台 ~池上駅〜』」(ドコモ団塊倶楽部→) ●『川上音二郎・貞奴 〜新聞にみる人物像〜』(編著:白川宣力 雄松堂出版 昭和60年発行)P.241-242、P.281-282 ● 『大田文学地図』(染谷孝哉 蒼海出版 昭和46年発行)P.276-283 ● 『下丸子文化集団とその時代』(道場近信 みすず書房 平成28年発行)P.1-3、P.279-281 ●「サークル運動」(今 防人)※「世界大百科事典(改訂新版)」(平凡社)に収録(コトバンク→) ●『詳説 日本史研究』(編集:佐藤 信、
※当ページの最終修正年月日
2025.2.10