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UFO、現る(昭和35年5月23日、三島由紀夫夫妻、UFOを目撃する)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昭和27年、米国ニュージャージー州で撮影されたUFO? ※「パブリックドメインの写真(根拠→)」を使用 出典:ウィキペディア/空飛ぶ円盤(平成26年9月16日更新版)→

 

三島由紀夫

昭和35年5月23日(1960年。 朝5時25分頃、三島由紀夫(35歳)と瑤子夫人が、当地(東京都大田区南馬込四丁目 32-8 map→)の自宅屋上で、本門寺(東京都大田区池上一丁目 1-1 map→)方面に浮ぶUFOらしきものを目撃しています。

・・・雲はどんどん西方へむかつて、非常な速さで延びてゆく。西方の池上本門寺の五重塔のあたりまでのびたとき、西北方の一点を指して、妻が、「アラ、変なものが」と言つた。見ると、西北の黒雲の帯の上に、一点白いものが現はれてゐた。それは薬のカプセルによく似た形で、左方が少し持ち上つてゐた。そして現はれるが早いか、同じ姿勢のまま西へ向つて動きだした。黒雲の背景の上だからよく見える。私は、円盤にも葉巻型といふのがあるのを知つてゐたから、それだな、と思つた。・・・(三島由紀夫『宇宙食「空飛ぶ円盤」』より ※「婦人倶楽部」に連載された「社会料理三島亭」より)

その頃、なぜか、UFO(円盤)が世界的なブームで、昭和30年には、日本にも「日本空飛ぶ円盤研究会」という、少々けったいな、でもなんだかワクワクする団体ができました。会員数が1,000名を越えることもあったというので、大したものです。北村小松のほか、石原慎太郎、徳川夢声、糸川英夫、星新一、黛敏郎らも参加したようです。三島も会が設立した翌年の昭和31年(31歳)に入会しています。

同会の顧問は北村小松で、UFOつながりで三島と親しくしていました。二人は「(UFOを)一度もわが目で見たことがない」口惜しさを共有しており、二人して、何度か、三島邸の屋上で円盤観測を試みたようです。その日(昭和35年5月23日)も、北村から「二十三日の朝五時ごろ、東京西北方に円盤が現われるかもしれない」と電話で連絡があり、三島夫妻はその時刻に屋上に立ったのでした。

少々興ざめになりますが、昭和39年北村が亡くなったとき三島が寄せた追悼文に「とうとう円盤を見ることができなかった代わりに、私は円盤よりも貴重な一つの純粋な交遊を得た」とあるので、昭和35年5月23日に三島夫妻が見た「葉巻型」のものも、三島は後に円盤ではなかったと結論したということですね?

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昭和35年5月23日のUFO体験が動機になったのでしょうか、2年後の昭和37年、 三島は『美しい星』という、円盤が出てくる彼には珍しいSF小説を書いています。

小説に出てくる大杉家の4人は、ある日突然、自分たちが宇宙人であることに目覚めます。血のつながる家族でありながら、彼らはそれぞれ、水星、金星、火星、木星といった異なる惑星を故郷にもつのでした。

時は冷戦のまっただ中。アメリカの核兵器開発とその使用に対抗して、ソ連が50メガトンの核爆発の実験を行った頃です。大杉家の4人は、核兵器の脅威にさらされている地球を救おうとします。

しかし、一方で、羽黒という助教授周辺に、もっと遠方の星から来たと自覚するグループが現れます。彼らは、大杉家の人々とは真逆の信念を持っていました。相も変わらず戦争(人殺し)を正当化し、地球を血で汚している人類などはさっさと滅んでしまった方が地球、宇宙のため、核戦争によって人類全体を安楽死に導こうとするのでした。

大杉家と羽黒一派は激しく論争し、小説はクライマックスを迎えます・・・・

地球が本当に“美しい星”たりうるにはどうしたらいいのか、考えさせられます。「宇宙人の視点」で、地球の問題を浮き彫りにしました。三島自身この小説にそうとう愛着があったようです。評論家の奥野健男も「日本における画期的なディスカッション小説」と同作を高く評価しました。

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三島の他に、どんな方がUFOを目撃しているでしょう?

著名人では、森田たま(随筆家)が鎌倉山で間近にUFOを見たそうです。言論界でご活躍中の内田たつる 氏もクリアーにUFOを目撃したようです。横尾忠則氏の場合は、目撃どころか、宇宙人と交信したり、円盤を呼び出したりすることもできた(できる?)ようです。彼の日記には日常茶飯事のこととしてUFOや宇宙人が登場。中沢新一氏によると、横尾氏と一緒にいるとしばしば円盤が現れるとか(内田樹氏と中沢新一氏のトークセッション「くくのち学舎キックオフイベント 〜これからの日本に本当に必要なもの〜」の話より(平成21年7月5日 14:00-16:00 東京都新宿区四谷ひろば講堂にて))。

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ホーキング博士によると、宇宙人が存在するのは、論理的に推論してほぼ確実。宇宙人が人類を遥かにしのぐ高度な知能を持つことも考えられ、また、彼ら宇宙人が宇宙的植民地を欲しがっている可能性もあるので、人類は極力、宇宙人と接触しないよう、呼びかけています。

宇宙人は存在し、UFO(円盤)は地球に来ているのでしょうか? 来ているとしたら、彼らは人類とその行いをどう見ているでしょう? 三島でなくとも、気になるところです。

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三島由紀夫『美しい星』。平成29年、吉田大八監督によって映画化された。出演:リリー・フランキー、亀梨和也、橋下愛、中島朋子、佐々木蔵之介ほか Amazon→ 北村小松『空飛ぶ円盤のあけぼの ─北村小松UFO随想集─』
三島由紀夫『美しい星』。平成29年、吉田大八監督によって映画化された。出演:リリー・フランキー、亀梨和也、橋下愛、中島朋子、佐々木蔵之介ほか Amazon→ 北村小松『空飛ぶ円盤のあけぼの ─北村小松UFO随想集─』
北村小松『燃える空飛ぶ円盤 ─北村小松UFO小説集─』 横尾忠則『私と直観と宇宙人』 (文春文庫)
北村小松『燃える空飛ぶ円盤 ─北村小松UFO小説集─』 横尾忠則『私と直観と宇宙人』 (文春文庫)
C.G. ユング『空飛ぶ円盤』 (ちくま学芸文庫) マーティン ガードナー『奇妙な論理〈2〉〜なぜニセ科学に惹かれるのか〜』 (ハヤカワ文庫NF)。擬似科学批判の古典。UFOも槍玉に
C.G. ユング『空飛ぶ円盤』 (ちくま学芸文庫) 。分析心理学の祖ユングがUFOを語る。集合無意識の投影として古代から出現していた? マーティン ガードナー『奇妙な論理〈2〉〜なぜニセ科学に惹かれるのか〜』 (ハヤカワ文庫NF)。擬似科学批判の古典。UFOも槍玉に
高橋克彦『書斎からの空飛ぶ円盤』 『「矢追純一」に集まる未報道UFO事件の真相まとめ 〜巨大隕石落下で動き出したロシア政府の新提言〜』
高橋克彦『書斎からの空飛ぶ円盤』 (講談社文庫)。直木賞作家によるUFOなどの謎の数々 『「矢追純一」に集まる未報道UFO事件の真相まとめ 〜巨大隕石落下で動き出したロシア政府の新提言〜』。UFOが存在することは、各国要人や諜報機関は皆知っている?

■ 馬込文学マラソン:
三島由紀夫の『豊饒の海』を読む→

■ 参考文献:
・ 『三島由紀夫外伝 (フィギュール彩)』
 (岡山典弘 彩流社 平成14年発行)P.71-74

・ 『三島由紀夫全集 第14巻(『美しい星』所収)』
 (新潮社 昭和49年発行)P.9-P.54

■ 参考サイト:
ウィキペディア/美しい星(三島由紀夫)(平成28年5月23日更新版)→
ウィキペディア/日本空飛ぶ円盤研究会(平成28年3月21日更新版)→

中央日報/スティーブン・ホーキング「宇宙人はいるがコンタクト取るな」→

・ UFOの里グログ/空飛ぶ円盤と人間通 ~北村小松氏のこと~(三島由紀夫氏)#1→ #2→ 宇宙食「空飛ぶ円盤」(三島由紀夫氏)#1→

※当ページの最終修正年月日
2018.5.23

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