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| 当時の近衛砲兵大隊の将校ら。左から3番目の深沢巳吉砲兵大尉と左から6番目の宇都宮茂敏砲兵大尉は、反乱を阻止しようとして反乱軍に殺害された。鎮圧サイドの死者は計4名 ※「パブリックドメインの写真(根拠→)」を使用 出典:「Ancient Images of the Bakumatsu and Meiji periods」 |
そして、2ヶ月もたたないうちに55名が銃殺刑になりました(内2名は翌年処刑)。6,400人ほどの死者がでた西南戦争で処刑されたのは22人なので、「竹橋事件」を当局がいかに重大視したかがわかります。処刑された55名には、事件当日に決起を知ってプラリとついていった者まで含まれます。罪の重さでははく、「見せしめ」の側面が濃厚。一審も二審もない一方的な断罪でした。
現在彼らの墓(「旧近衛鎮台砲兵之墓」)は青山霊園(東京都港区南青山二丁目32-2 Map→)の11号29側にありますが(このページの冒頭の写真は拡大したもの)、近くには彼らを裁いた側の陸軍大将・乃木希典の墓があります。前者はほぼ忘れ去れて手を合わせる者も少なく、後者は「軍神」として崇められているようです。
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| 昭和62年、墓の脇に「竹橋事件」の石碑が建つ。裏面には処刑された55名と事件当日自死した1名の名が刻まれている。ようやく、彼らに対する鎮魂の気運が高まってきた |
岡本はというと、鎮圧後の取り調べ中に精神が錯乱したとされ官職を剥奪されますが、その後なぜか放免になっています。そして後に、福沢諭吉の門人となり、朝鮮の近代化を目指した
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箱館戦争(戊辰戦争最後の戦い。明治元年から明治2年)に勝利し、新政府が国内を統一しましたが、新政府は直属の軍事力をほとんど持っていませんでした。今後の反政府行動に対処するため、徴兵制が導入されます。
明治5年に「徴兵の
そして、翌明治6年「徴兵令」が布告されました。「竹橋事件」で決起した兵士らの多くもこの「徴兵令」で集められた若者たちです。処刑された55名の平均年齢は約23.8歳。多くが農家の二男三男でした。
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明治15年に来日し17年間滞在したフランス人・ビゴー。日本兵の様子も多数スケッチした。この絵は徴兵検査の様子。「甲種合格」になることを、望む人もいれば、恐る人も |
「竹橋事件」を機に、明治15年、「軍人勅諭」が出されます(事件直後に山縣有朋(陸軍
また、憲兵(軍部内秩序を維持する)、皇室警察(近衛兵以外の皇居警備組織)も設置されました。
「徴兵令」には最初、役人、公立学校の生徒、戸主、
また、対外戦争が日程に上がってくると、大量の兵士が必要となり、国民皆兵が徹底されていきます。徴兵忌避者に対する罰則も設けられました。兵役年限も延長され、昭和2年には「
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| 澤地久枝 『火はわが胸中にあり 〜忘れられた近衛兵士の叛乱 竹橋事件〜(岩波現代文庫)』。命を落とした56名の人生を可能な限りに掘り起こした労作 | 加藤陽子『徴兵制と近代日本』(吉川弘文館)。「徴兵令」布告から、「兵役法」廃止までの70余年間の徴兵制の変遷をたどり、日本軍の特異性を剔出 |
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| 『経済的徴兵制をぶっ潰せ! 〜戦争と学生〜 (岩波ブックレット)』。忍び寄る新たな徴兵制に抗う。著者:雨宮処凛、白井 聡、布施祐仁ほか | 『I Don't Want to Be a Soldier」。作詞・作曲・歌:ジョン・レノン。兵士になりたくない、死にたくない、とシンプルに。戦争を支える法曹界や資産家や教会のことも批判。YouTube→ |
■ 参考文献:
●『火はわが胸中にあり(岩波現代文庫)』(澤地久枝 平成20年発行)P.5-11、P.284、P.289-290、P.341、P.373-374 ●「大森区史」(東京市大森区役所 昭和14年発行)P.621 ●「徴兵令」(吉田 裕)※「日本大百科全書(ニッポニカ)」(小学館)に収録(コトバンク→) ●「徴兵告諭」※「旺文社日本史辞典(三訂版)」(コトバンク→) ●「軍人勅諭」(藤原 彰)※「日本大百科全書(ニッポニカ)」(小学館)に収録(コトバンク→) ●『徴兵制と近代日本 〜1868-1945〜』(加藤陽子 吉川弘文館 平成8年初版発行 平成28年発行6刷)P.7 ●「兵役法」※「百科事典マイペディア」(平凡社)に収録(コトバンク→) ●『ビゴー 日本素描集(岩波文庫)』(編:清水 勲 昭和61年初版発行 平成5年発行20刷)P.42-45
※当ページの最終修正年月日
2024.8.23