辻潤つじ・じゅん。明治17年東京浅草生まれの思想家。開成中学を中退し夜間の国民英学校で学ぶ。上野高等女学校教諭時代、伊藤野枝に出会う。息子は辻 まこと。ダダイズムに傾倒。ロンブローゾ『天才論』、シュティルナー『自我経』を訳し徹底した個人主義を啓蒙、萩原朔太郎らに影響を与えた。尺八片手に全国を放浪。当地(東京都大田区の山王四丁目など)にも出入り。昭和7年(48歳)頃から心を病む。昭和19年(60歳)死去。[馬込文学マラソン] 辻潤の『絶望の書』を読む→ ※「パブリックドメインの写真(根拠→)」を使用 出典:辻潤著作集2『ですぺら』(近代社) |